Discord.pyを使って簡単なdiscord botを作ってみる

こんにちは、やっぴーです。 最近、Discord botを作ってみたいという思いがあり、Discord.pyというライブラリを利用したbot制作に触れてみましたので紹介します。

実装の前に

早速、botの実装と言いたいところですが、その前に、discord developerサイトでトークンを取得する必要があります。

まず、DeveloperサイトのApplicationsにあるNew Applicationから名前を入力してアプリを作ります。
左のメニューからBotを選択し、Add BotからBotを追加します。
Botの設定画面が開くので、ここで任意のアイコン画像や名前などを設定します。また、この時、TokenのCopyを押して、Tokenを控えておいてください。
※Tokenは他人に教えないようにしてください。もし、間違って見せてしまった場合は、Regenerateボタンから再生成してください。
次にBotをサーバーに招待します。 左のメニューからOAuth2のOAuth2 URL Generatorを開き、ScopesのBotにチェックを入れます。
すると、下にチェックリストが出てくるので、Botに付与したい権限にチェックを入れます。
選択した後に、右下にあるCopyからURLを控え、ブラウザで開きます。
すると、Botの招待画面が表示されるので、サーバーを選択し、進めると招待できます。
その後、オフラインのBotが追加されればDiscord側の準備はOKです。

実装

まず、discord.pyをインストールします。

pip install discord.py

任意の場所にpythonファイルを用意し、 BOTの起動時にコンソール上に「Hello」と出力させてみます。

import discord

TOKEN = 'xxxxxx' #　控えておいたToken

client = discord.Client()

#起動時のイベント
@client.event
async def on_ready():
  print('Hello')

client.run(TOKEN)

このように、discordをインポートし、クライアントを用意した後、 イベントに対して処理を追加します。 そして最後にクライアントにTokenを渡して実行させます。
そして、
python bot.py
というようにファイルを実行させると、表示されたコンソールに’Hello’と出てくると思います。
さらに、discord側も見てみるとBotがオンラインになっているはずです。
これでBotが作れました！

決まったメッセージに反応させたい

Botを起動させることができましたが、このままでは起動時にHelloと言わせることしかできません。そこで、/greetingとメッセージを入力したときに、メッセージを送った人に対してメンションをつけて、〇〇さん、こんにちはと答えるようにしてみます。
メッセージに反応させるためにはon_message関数を用意し、メッセージ内容と送信者の情報を受け取って、決まった文言に一致するときにBotからメッセージ送信させます。

@client.event
async def on_message(message):
  msg_txt = message.content
  msg_author = message.author

  # botからのメッセージは処理させない
  if msg_author.bot:
    return

  if msg_txt == '/greeting':
    await message.channel.send(f'{msg_author.mention}さん、こんにちは')

この処理を追加した上で実行させます。 そして、discord側で/greetingと送ると、botからの返信が答えてくれるようになりました。
まだまだイベント関数は他にもあり、応用の仕方はありますが、今回は導入の部分だけになります！

最後に

普段友達とゲームをするときによく使われるDiscordですが、面白いBotを作ったりすることで話のネタになったり、便利なBotを作ることでサーバー内をより充実させることができますので、もし興味がありましたらこれをきっかけにBot制作してみてはどうでしょうか！